研究課題/領域番号 |
18540231
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
野本 憲一 東京大学, 数物連携宇宙研究機構, 特任教授 (90110676)
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研究分担者 |
鈴木 知治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教 (20280935)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,880千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 星の進化 / 星の化学組成 / 極超新星 / 元素合成 / 銀河の化学進化 / 超新星 / ブラックホール / 中性子星 / 恒星の進化 / 大質量星 / 金属欠乏星 / 宇宙初代星 / 質量関数 / 宇宙化学進化 |
研究概要 |
宇宙の進化における第一世代の星、すなわち、重元素を含まない種族IIIの星がどのような質量関数を持っていたかという問題は、宇宙の再電離の源、あるいは、巨大質量および中質量ブラックホールの起源の問題と密接に関連して、観測的にも理論的にも論争が続いており、現在の天文学の焦点の一つである。 本研究では、第一世代の星の進化と超新星爆発のモデルを構築し、観測との詳細な比較を行ない、それにより、第一世代の星が典型的にはどのような質量の星で、どのような規模の爆発をしたのかを解明することを目標とした。特に着目したことは、最近の観測により、宇宙初期の天体の化学組成が太陽組成から大きくずれた特異なパターンを示すことが分かってきたことである。 本年度は、第一世代星の候補の一つとして、種族III(Pop III)星が質量降着によって約1M〓から質量を増やしながら進化していく過程を、重力崩壊の段階まで計算した。その結果、下記のような新たな知見が得られた。 1.3次元宇宙論的シミュレーションから推定される質量降着率を適用すると、Pop III.1星はほぼ1000〓まで成長し、中間質量ブラックホールを形成する。これは、巨大質量ブラックホールの種として興味深い。 2.質量降着が他の種族III星のfeedbackによって阻害されるPop III.2星の場合は、50-100〓程度の通常の重力崩壊に至り、超金属欠乏星に観測されるような、元素合成を行なう。
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