研究課題/領域番号 |
18540247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三井 唯夫 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (20283864)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | ニュートリノ / 原子炉ニュートリノ / 前置検出器 / イメージング / 素粒子実験 / 原子炉 |
研究概要 |
原子炉ニュートリノ振動実験カムランドの前置検出器に適用可能な、新しいニュートリノ検出器の開発を行ったカムランドなどの液体シンチレータ反電子ニュートリノ検出器では、遅延同時計測により、強力にバックグランドを除去できる。しかし、原子炉近傍に設置する前置検出器では、地上近傍の大きな宇宙線フラックスに晒され、遅延同時計測を行っても疑似イベントが混入する。そこで、現在まで困難であった粒子識別とニュートリノ到来方向決定能力をもつ新しい検出方法の開発に着手した。以下、ニつの予備実験によって検出方法の基本原理を確認した。 まず、セグメント化された液体シンチレータ検出器の試作によって、この方法によるバーテックス(反応点)位置分解能が数センチメートルまで向上可能である事が分かった。それによって、高速中性子などの、遅延同時計測を偽装するイベントは、バーテックス形状の違いによって除去できる。今後は、この試作品をニュートリノ源に当てる事も考えている。次に、ニュートリノ到来方向観測のため、遅延同時計測における先発信号と遅延信号のバーテックスの相対位置を、液体シンチレータの撮像(イメージング)によって求める方法の開発に着手した。液体シンチレータの発光をイメージ・インテンシファイアで増幅してCCDカメラで撮像する装置を試作し、液体シンチレータを通過した宇宙線のトラックを撮影する事に成功した。今後はこの装置を改良し、中性子の検出、さらにニュートリノ源に当てる事も考えている。
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