研究課題/領域番号 |
18540323
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅰ
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
萱沼 洋輔 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (80124569)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,820千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 量子ビット / 非断熱遷移 / Landau-Zener公式 / 外場駆動 / 位相干渉効果 / 熱浴場 / circuit QED / Lie代数 / デコヒーレンス / ジョセフソン接合 / ドレストバンド / Floquet理論 |
研究概要 |
(1)位相相関のあるLandau-Zener型非断熱準位交差を用いた量子ビット操作および絡み合い状態生成の提案を行った。 (2)形式的摂動展開法にもとづき多重準位交差における非断熱遷移での生き残り確率を与える厳密解を求めた。これをフォノンやスピン系からなる多自由度環境系中の準位交差に適用し、様々な具体例について非断熱遷移確率の表式を求めた。 (3)振動外場によって駆動される量子系のコヒーレントダイナミクスにおいて、coherent destruction of tunneling(CDT)とよばれる2準位系での現象と、dynamic localization(DL)とよばれる1次元鎖での現象が知られていたが、その内的な関係を明らかにした。その際、Lie代数的手法により、2準位系のダイナミクスを1次元系のダイナミクスに射影する理論的枠組みを与えた。これにより、CDTとDLがどちらも複数の準位交差間での位相干渉効果による動的局在現象としてとらえることができることを明らかにした。この手法を拡張すれば、1次元系に限らず任意の次元で、結晶中のブロッホ電子のダイナミクスをSU(2)モデルから理解することができる。 (4)本来、原子・分子の非弾性散乱を記述する目的で提案されたLandau-Zenerのモデルが、ナノ物理の進展により、外場による電子状態の駆動原理の立場から再評価されている。これをふまえ、最近のLandau-Zener公式を巡る研究をレビューし、問題点の整理と今後の展望を与えた。
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