研究概要 |
液晶光バルブは, 液晶, 鏡, 光導電物質を2枚の透明電極付ガラス板で挟んだものである。ガラス間に電圧を掛け, 液晶側に光を入れた光を鏡で反射させ, その光を光導電物質に入れると, ある条件で液晶の向く方向にある構造(自己組織化構造)が現れる。この構造は, 初めは静止しているが, 電圧を増やすとある電圧から構造が揺らぎ始め, 次第に揺らぎが強くなってカオス状態になる。本研究では, 静止した自己組織化構造がどの様なメカニズムでカオス状態に移り変わるかを実験とシミュレーションによって明らかにした。また, カオス状態での構造の乱れの程度を定量的に分析した。
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