研究課題/領域番号 |
18550042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
清水 敏夫 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (50192612)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,120千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | チアクラウンエーテル / 高周期元素化合物 / 不飽和環状化合物 / ホスト・ゲスト化学 / 包接 / 金属錯体 / 滴定実験 / 酸化還元 / 飽和不飽和混合系 / セレナクラウンエーテル |
研究概要 |
申請者は今までに、クラウンエーテルの酸素を全て硫黄またはセレンに置き換え、また炭素-炭素単結合を全てcis-炭素-炭素二重結合に置き換えた不飽和チアおよびセレナクラウンエーテルの合成に成功している。本研究では、更に炭素-炭素単結合とcis-炭素-炭素二重結合を併せ持つ飽和不飽和混合系チアクラウンエーテルの合成に成功すると共に、これらの反応性およびアルカリ金属イオンとの錯形成反応について検討した。チアクラウンエーテルの全ての炭素-炭素単結合をcis-炭素-炭素二重結合に置き換えた不飽和チアクラウンエーテルでは、m-CPBAおよびt-BuOClで低温で酸化することにより硫黄原子上が酸化された対応するスルホキシドを得ることができた。また、光反応および室温でのt-BuOClあるいはNBSとの反応により、cis-trans異性化反応が進行することを明らかにした。不飽和セレナクラウンエーテルでは、電気的な酸化還元において対応する不飽和チアクラウンエーテルとは異なる挙動を示すことがわかり、また錯形成において、員数の異なる化合物ごとに、分子内に取り込む銀イオンの数が異なることが明らかになった。飽和不飽和混合系チアクラウンエーテルでは、今までの不飽和系および飽和系の場合とは異なり、段階的な合成経路を経て12,18,24員環化合物の合成に成功し、その熱異性化、酸化還元挙動および錯形成挙動を調べ、不飽和系および飽和系との類似点および相違点を明らかにすることができた。以上の成果を得ることにより、本研究の目的を達成できたものと考えている。
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