研究課題/領域番号 |
18550122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能物質化学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
川井 秀記 静岡大学, 電子工学研究所, 准教授 (80324341)
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研究分担者 |
高橋 雅樹 静岡大学, 工学部, 助教 (30313935)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,530千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 高分子構造・物性 / 光物性 / 光合成モデル / デンドリマー / 発光 |
研究概要 |
次世代のポリマー光ファイバーによる光通信に、相性のよい高分子レーザー素子が望まれている。本研究では、新規高分子レーザー発振媒体として、光増感型デンドリマーに着目し、分子内エネルギー移動によるクロモフォア(発光中心)励起による増幅自然放出光(ASE)について検討を行った。 光増感型デンドリマーは、異なる構造のアントラセンユニットとペリレンユニットを予め数種類合成を行い、それぞれのユニットのエーテル化反応により、様々な組み合わせのデンドリマーを合成した。アントラセンユニットを選択的に励起した蛍光測定において、ペリレンの発光が生じたことから、効率のよいエネルギー移動が生じていることが示された。 スピンコート法によりガラス基板上に作製したポリスチレン薄膜に、ナノ秒Nd:YAGレーザーの第三高調波(355nm)で励起を行ったところ、アントラセンを内殻に有するデンドリマーにおいては、励起光強度を増加していくと、発光スペクトルの半値幅が狭くなる(FWHM=47mm)ことが観測され、これはASEによるものであることが確認された。一方、デンドリマーの内殻にアントラセンを有しないものは、若干のアントラセンの発光が見られ、発光スペクトルの半値幅は84nmであり、ほとんど先鋭化が見られなかった。これらのことは、デンドリマー内部に有するアントラセンへのエネルギー移動を経由することにより、効率よくデンドリマーコア部のペリレンを励起することができることを示しており、エネルギー移動効率がASEに大きな影響を及ぼしていることが明らかとなった。
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