研究課題/領域番号 |
18550160
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | (財)野口研究所 |
研究代表者 |
山ノ井 孝 財団法人野口研究所, 研究部, 主任研究員 (20182595)
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研究分担者 |
藤田 雅也 野口研究所, 研究部, 研究員 (20321672)
鬘谷 要 和洋女子大学, 家政学部, 准教授 (20251465)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,020千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 抗ピロリ菌剤 / ピロリ菌 / αGlcNAc / 合成 / N-アセチル-グルコサミン / クラスター / グリコシド / 医薬品 / N-アセチルーグルコサミン / aGlcNAc / N-アセチル-ダルコサミン |
研究概要 |
1.抗ピロリ菌活性αGlcNAc残基含有ムチン型糖鎖合成法の研究 ヒトの胃粘膜深層部に存在して、抗ピロリ菌活性作用が報告されているαGlcNAc残基含有ムチン型糖鎖(GlcNAcα1→4Galβ1→6(GlcNAcα1→4Galβ1→4)GalNAcα1→Ser(Thr)の新規な化学合成法および酵素合成法の確立を目指した。平成18年度の研究において、ベンジル基で保護したGlcNAcOAcをイッテルビウム(III)トリフレートと三フッ化ホウ素エーテル錯体からなる混合活性化法を用いると、芳香族アルコールとのグリコシル化反応においては、α選択性が見られていたが、一般的なアルコールに対してはα選択性が乏しいことを明らかにしていた。本年度はより詳細に、本反応システムを検討したところ、ドナーの2位の保護基をアセチル(Ac)基からトリクロロエチルオキシカルボニル(Troc)基に変えたベンジル化GlcNTrocOAcでは、一般的なアルコールに対しても極めて高いα選択性で、αGlcNAcグリコシド体を与えることを見出した。本手法は、ベンジル化GalNTrocOAcをドナーとして用いるグリコシル化反応にも応用可能で、セリンやトレオニン誘導体と効率的に反応して、GalNAcα1→Ser(Thr)を与えることを明らかにした。GlcNAcα1→4Galβ1→4GalNAcの三糖誘導体の合成を達成した。 2.GlcNAcα1→4Gal誘導体合成と抗ピロリ活性試験 GlcNAcα1→4Gal誘導体としてトレハロサミン誘導体(_2(H_2N)Glc-Glc(NH_2)_2)の分子デザインを行い、化学合成を達成した。この基質は、高い抗ピロリ菌活性効果を持つことがin vitro実験で確かめられた。
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