研究課題/領域番号 |
18559001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
イスラム サイフル 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教 (80431469)
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研究分担者 |
山内 清語 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (10127152)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 時間分解ESR / ESR装置 / 励起状態 / 高時間分解能 / 高周波ESR / 電子スピン共鳴 / 光物性 / 化学物理 / 磁性 / 励起三重項 / WバンドESR / 励起高スピン状態 / 金属ポルフィリン / フラーレン誘導体 / ゼロ磁場分裂 |
研究概要 |
高磁場高周波ESR装置の開発と応用研究について、以下のような成果が得られた。 1.装置の高速化のために、140MHz広帯域アンプを購入したが、このアンプとマイクロ波の検波器ダイオードとのインピーダンス(200オーム)のマッチングを行った。この結果、信号のロスがなくなると共に、高周波ESR装置に5nsの時間分解能が実現できた。 2.これを用いて、溶液中と低温固相中で、励起三重項-ラジカル系の励起多重項状態の高速信号を観測し、励起状態ダイナミクスとスピン緩和解析のデータを得た。 3.これまで感度の問題で観測が困難であった励起三重項-ラジカル系の励起多重項状態の熱分布信号を初めて観測した。これにより分布数が温度で決まることから、スペクトルの解析が容易になり、励起多重項間のエネルギー差、交換相互作用Jを正確に評価することが出来た。 4.3のエネルギー差Jの解析により、より複雑にスピン分極した状態のスペクトルも解析可能になり、励起状態ダイナミクスやスピン緩和速度を決定することが出来た。 5.これらの観測と解析を2つのラジカル異性体を用いて行うことにより、励起ダイナミクスなどを決める重要因子の抽出に成功した。
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