• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

中枢における視覚系の空間解像力制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 18560039
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用光学・量子光工学
研究機関立命館大学

研究代表者

篠田 博之  立命館大学, 情報理工学部, 教授 (40278495)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,260千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード視覚 / 解像力 / 視力 / ボケ順応 / 中枢 / 大脳 / 大きさ感
研究概要

1ボケ順応による空間解像力制御 かすみフィルターを用いて視野全体にボケ画像を呈示し,視覚系解像力への影響を検討した.フィルター越しに観察している時は,像がぼけ視力は低下するが,しばらくするとボケ画像への順応効果により視力は多少回復し,ある値に落ち着く.さらにボケ画像を観察し続けた後,フィルターを外す.当然,視野は鮮明になるため視力は元の値に戻るが,実際はボケ順応による視力回復分だけ通常よりも高くなる.視力上昇は,ボケ順応時の画像がボケているほど大きく(実験1),ボケ順応時間が長いほど大きい(実験2).通常得られる視力は,眼球光学系のハードウェアによって決まる空間解像力の限界値ではなく,中枢によって,その限界値よりもいくらか低く設定されていることが示された.
2大きさ感による空間解像力制御 視票の網膜像サイズを一定に保ったまま,大きさ感のみを変えて,視力に現れる影響を測定した.実験では,左右眼独立に刺激画像を呈示した.その際,呈示位置を左右の刺激で対称に平行移動することで,輻輳角を操作した.ディスプレイから被験者までの距離は一定であるため,網膜像の大きさは変わらない.しかし,輻輳角が大きいときは近くの対象物を観察する状況に相当し,知覚距離は近く,大きさ感は小さくなる.輻輳角が小さいときはその逆に大きさ感は大きくなる.ランドルトCを用いて視力を求めた.輻較角を大きくすると,視票の網膜像の大きさは変わらないにもかかわらず,視力は低下した.逆に,輻輳角を小さくすると,視力は上昇した.しかし,ある一定値以下の輻輳角ではそれ以上視力は上昇せず一定の値に収束した.視力は眼球光学系と網膜神経系のハードウェアによって決まるだけでなく,中枢によってもコントロールされる.その空間解像度の制御には,知覚される大きさ(大きさ感)が用いられることが示された.

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ボケ画像への順応における視力変化2008

    • 著者名/発表者名
      大杉 雅之, 篠田 博之, 山口 秀樹
    • 学会等名
      日本視覚学会2008年冬季大会
    • 発表場所
      東京
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] ボケ画像への順応による視力上昇2007

    • 著者名/発表者名
      大杉 雅之, 篠田 博之, 山口 秀樹
    • 学会等名
      日本視覚学会2007年夏季大会
    • 発表場所
      豊橋
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi