研究課題/領域番号 |
18560146
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
設計工学・機械機能要素・トライボロジー
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
SUCIU C.V 福岡工業大学, 工学部, 准教授 (20412611)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,920千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 機械要素 / 懸架装置(サスペンション部) / 緩衝装置(バンパ部) / ナノダンピング / コロイダルダンパー / コロイド溶液用容器 / 動特性・減衰特性・耐久性 / 初期圧力・初期位置・漏れ対策 / 初期圧力・初期位置・漏れ対策・ / 緩衝装置(バンパ) / Initial position / Leakage Counteermeasure |
研究概要 |
本研究では、コロイダルダンパー(CD)を車の懸架装置や緩衝装置のダンパーに応用し、実用的な動特性を調べた。具体的には、軽量化CDの試部品を設計・製作し、耐久性を増加するためのコロイド溶液用容器やフィルタを使用した(特願)。又、シリンダ内の初期圧力の調整によってCDの減衰特性を制御できた(特願)。 本研究の一方では、3種類の緩衝器(古い油圧ダンパー(10万km)、新しい油圧ダンパー(0km)、並びにCD)の減衰能力を調べるための疲労試験機による加振実験を行った。その結果、CDの場合はコイルばねを使用せずに懸架装置が働くことが分かった。又、上記の3種類の緩衝器を車の懸架装置に取り付けて、振動の測定装置を装着し、ジョイステップや半正弦波段差路面による走行実験を行い、車の乗心地や凹凸路面よりドライブへの振動の伝達率を評価し、動特性に関して油圧ダンパーとCDとの比較を行った。その結果、油圧ダンパーの経年劣化によって車の乗心地や振動の伝達率が悪くなり、試してみたCDの性能は、新しいと古い油圧ダンパーの性能との間になった。しかし、各ダンパーの乗り心地ファクタが10〜100の範囲内に変動してしまい、長時間が走行した場合は乗客の気分や能率に悪い影響を及ぼすことが分かった。今回はバネ付きCDで実験を行ったが、これからバネなしでも実験を行い、シリカゲルの種類や初期圧力の調整によって、車の乗り心地が1〜10の快い範囲内に変動するようにCDの減衰係数を制御することは今後の課題となる。 本研究の他方では、CDを含めた衝突の実験装置(バリア型)を設計・製作し、車としてガソリンエンジンを用いたRCカー(質量:5.8kg、最大走行速度:60km/h)を使い、ピアノ線による車の案内面ができた。衝突の測定装置を装着し、車の運動エネルギーに対してCDの散逸能力を評価し、車の安全性を実験より検討した。
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