研究概要 |
本研究の目的は、免震構造において、応答加速度を大きくすることなく、摩擦係数、摩擦力をコントロールすることによって、相対変位を低減させることを解析モデルで明らかにし、摩擦係数、摩擦斜面の角度を設計し,実験装置を製作して、福井大学地震波再現装置を利用して,実地震波を入力して、免震効果を実験的に明らかにする。さらに,実験装置の解析モデルを構築して,シミュレーション解析により、実験結果を検証することである。 免震装置は,ばねと質量との関係で、0.5Hzになるように,実験装置の質量と装置を支えるばね定数を決める。摩擦係数の変化の方法は,摩擦面の表面のあらさを2段階(μ=0.03と0.08)に変えていくことにより、応答変位を低減する実験を行っている。シミュレーション解析を行い、実験結果との比較を行っている。本解析モデルの有効性を検討している。解析モデルにより,実地震波での免震性能に,検証を行っている. さらに,摩擦斜面を利用するにより,相対変位の大きさに伴って,摩擦力を変化させる免震装署を製作して,免震性能を検証している.新たに,解析モデルを構築して,実験結果との検証を行っている.解析モデルによって,実地震波による免震性能の検証を行っている. 本免震装置の応答変位低減効果についての有効性を示すことができた.実用化を進める大きな結果を得ることができた.
|