研究概要 |
本研究の目的は,鋼製構造物の振動低減のためのMn-Cu高減衰合金ばねを用いた制振装置の設計手法を確立することである.まず,Mn-Cu合金ばねの振動試験により,その減衰特性および振動耐久性が明らかにされ,減衰モデルが提案された.さらに,鋼製歩道橋と制振装置を対象にした小型模型振動試験により,制振装置の良好な制振性能が確認された.また,小型模型振動試験に対する応答解析により,振動解析手法の妥当性が検証された.最終的に実際の歩道橋に対する制振装置の設計を行い,この制振装置が設置された場合の歩道橋の地震応答解析を行った結果,提案の制振装置は十分な制振性能が得られることが確認された.
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