研究課題/領域番号 |
18560295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 鹿児島工業高等専門学校 |
研究代表者 |
中村 格 鹿児島工業高等専門学校, 電気電子工学科, 准教授 (50227881)
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研究分担者 |
小迫 雅裕 鹿児島工業高等専門学校, 電気電子工学科, 講師 (80350429)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,040千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 540千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 環境調和対応材料 / 電気絶縁材料 / 変圧器 / 菜種油 / エポキシ樹脂 / ポリマー系ナノコンポジット / パルスパワー / 部分放電 |
研究概要 |
環境調和型変圧器を想定した新しい絶縁材料の誘電・絶縁特性について検討し、将来的に液体と固体の複合絶縁システムを市場投入する事の可能性を実証するべく基礎的研究を行い、次の成果を得た。 1.菜種油の誘電・絶縁特性評価 菜種油の絶縁破壊強度は、比較材料として用いた鉱油とほぼ同程度であり、菜種油、鉱油ともに、脱泡により絶縁耐力が上がり、安定度も向上する事が明らかになった。古い油ほど水分を含み、酸化するため、脱泡の有無による絶縁特性の差が大きくなる事が明らかになった。 2.ポリマーナノコンポジットの誘電・絶縁特性評価 ポリマーナノコンポジット材料を実験試料に成型・加工し、試料内におけるナノフィラーの分散性を確認した。ナノ粒子を用いるナノコンポジットが耐部分放電性に優れる事が定量的に明らかになった。この事は、粒子間距離および電界変歪に深く関係がある事を突きとめた。 3.液体・固体複合材料を用いた絶縁システムの絶縁特性評価 ガラス球を電極の高さ以下に充填した場合、絶縁破壊強度の大幅な低下なしに油量を減量できる事が明らかになった。ガラス球と菜種油の誘電率は差が大きく、誘電率の高いガラス球に電気力線が集中しガラス球と球電極間に高電界が生じるため、菜種油の破壊強度を超え、ガラス球の沿面を辿って絶縁破壊が起きる事が明らかになった。
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