研究課題/領域番号 |
18560332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子デバイス・電子機器
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
李 洪譜 静岡大学, 工学部, 准教授 (90362186)
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研究分担者 |
小楠 和彦 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (20022246)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,670千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 電子デバイス・機器 / 応用光学・量子光工学 / 光ファイバデバイス / WDM光通信システム / ファイバグレーティング / 広帯域分散補償器 / Broad-band Dispersion Compensator |
研究概要 |
多チャンネルファイバグレーティング(FBG)は、波長分割多重(WDM)光通信システムおいて、WDMフィルタ、広帯域分散補償器、光合分波器、多波長ファイバレーザなどの素子として注目を集めている。本研究では、これまで我々が提案した離散化したサンプリングFBGをさらに発展させ、チャンネル数が多く、WDMCバンドの全域をカバーする多チャンネルFBGの開発と位相マスクによる新しい製作法の確立を明らかにした。詳しい内容は以下を通った。 1.高チャンネル数FBGの作製に必要な最大屈折率変化量を小さくするために、連続的な位相のみのサンプリング関数を用いた。そしてアニーリング法により、各チャンネル特性の均一性と高い帯域内のエネルギー効率を持った51チャンネルのFBGの設計を行う。 2.また、広帯域な分散と分散スロープの同時補償器の実現のため、新しい連続的なチャ-プサンプリング関数を採用する。各チャンネルの特性が異なったFBGの作成を可能にするために、新たな位相マスクを提案した。この方案では、マスクはFBGの屈折率変調の情報を用いるので、複雑なFBGの作製は容易になる。 3.数値計算結果を確立するため、いくつかの51チャンネルFBGを製作した。試作したデバイスの反射及び群遅延時間の波長依存性を測定した。チャンネル間隔100GHz、使用可能帯域幅0.4nm(1dB帯域)、波長分散(1545nm所に)約-1650ps/nm。波長分散スロープ-5.6ps/nm^2,ほぼCバンド全体の分散と分散スロープの同時補償できる51チャンネル(間隔100GHz)FBGが得られていることが分かった。製作したFBGの測定結果は理論的結果とよく一致したことが明らかにした。
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