研究課題/領域番号 |
18560371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
平野 晃宏 金沢大学, 自然科学研究科, 講師 (70303261)
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研究分担者 |
中山 謙二 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (00207945)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,360千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | エコーキャンセラ / 多チャンネル / 不確定性 |
研究概要 |
1.2種類のステレオ音響エコーキャンセラ(SAEC)を組み合わせた高速収束アルゴリズムの開発不定解の分布解析を行った。周波数領域においては、2個の互いに異なる不定解を推定し、4元連立方程式を解くことにより不定解全ての分布範囲を特定できる。さらに、2人の話者に対する不定解が求められると、4元連立方程式を解くことにより最適解を推定できる。また、2個のSAECを用いて最適解を推定する方式を開発した。初期値の異なる2個のSAECを用いて、2個の不定解を同時に推定する。独立性の高い不定解を得る必要があるので、定期的に不定解の独立性を判定し、独立性が低い場合には初期値を再設定する方式を開発した。初期値として現在の推定ベクトルと直交するものを選ぶことにより、独立性を高める。 2.実時間信号処理システムの構築最新のディジタルシグナルプロセッサ(DSP)を用いた実時間信号処理装置を導入した。 3.Intel IA32プロセッサを用いたSAECの実現PCベースの遠隔会議システムを想定して、Intel IA32プロセッサを用いてSAECを実現した。ベクトル演算命令を有効に利用できるよう種々の最適化を行い、最適化前のプログラムに対して約4倍の高速化に成功した。比較的低価格のPCでもSAECの実時間処理が可能になるため、SAECを用いた高品位遠隔会議システムを低価格で容易に導入可能になる。 4.入力信号の白色化による高速収束アルゴリズムの検討入力信号を白色化することによって、有色信号に対する収束速度を改善する方法を検討した。白色化フィルタの位置を見直すことにより、同期が不要な構成を検討した。タップ数が少ない場合には有効であるが、タップ数が多いと大きな改善は見られないという点が課題である。
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