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ひび割れ制御を目的とした繊維補強コンクリートの構造利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18560450
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 土木材料・施工・建設マネジメント
研究機関岐阜大学

研究代表者

内田 裕市  岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (20213449)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,570千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードコンクリート / 繊維補強コンクリート / ひび割れ / 付着 / 有限要素法 / 有限要素解析
研究概要

1.断面の中央に鉄筋を配置した鋼繊維補強コンクリート角柱供試体の一軸引張試験を行った。その結果,鉄筋とコンクリートの付着特性に関しては,鋼繊維補強コンクリートとプレーンコンクリートでは差がないことが明らかとなった。このことから,鋼繊維補強コンクリートを用いることによるひび割れ低減効果はひび割れ面での鋼繊維の架橋効果によるものであることが明らかとなった。また,この架橋効果は鋼繊維補強コンクリート自体の引張軟化曲線で評価できることが明らかとなった。
2.鉄筋コンクリート梁の引張鉄筋周辺に各種繊維補強コンクリート(鋼繊維補強コンクリート,吹き付け用高靭性モルタル,打ち込み用高靭性モルタル)を用いた試験体について曲げ載荷試験を行い,ひび割れ特性について検討した。その結果,繊維補強コンクリートを引張鉄筋周辺に用いることでひび割れ幅を低減できることが明らかとなった。特に,高靭性モルタルを用いた場合には,鉄筋が降伏する応力レベルに達してもひび割れ幅が0.1mm以内に低減された。ただし,高靭性モルタルの部分のひび割れ分散性は,高靭性モルタル自体の引張特性に依存しており,伸び能力が大きいものほどひび割れがより均一に分散することが明らかとなった。
3.鉄筋とコンクリートの付着特性を明らかにする目的で,上記の一軸引張供試体ならびに引抜き供試体の有限要素解析を行った。鉄筋の節サイズまでモデル化し,コンクリートの材料特性として軟化を導入すると,節前面の要素で圧縮破壊の局所化が生じるために,圧壊によりすべりが増大する現象を再現することができないことが明らかとなった。そこで,鉄筋の周囲に厚さを有する層を設け,その層の材料特性として簡単な弾塑性モデルを適用することで,巨視的な付着特性である鉄筋応力-抜け出し関係(ひび割れ幅)を再現できるモデルを提案した。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件)

  • [雑誌論文] -軸引張試験と曲げ試験から得られるHPFRCCの応力-ひずみ関係2007

    • 著者名/発表者名
      河合正則
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 29

      ページ: 345-350

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
    • 査読あり
  • [雑誌論文] HPFRCCで補修されたRC梁のひび割れ挙動2007

    • 著者名/発表者名
      林 承燦
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 29

      ページ: 1405-1410

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Stress-strain curves of HPFRCC obtained through the uniaxial tension test and the bending test2007

    • 著者名/発表者名
      M. Kawai
    • 雑誌名

      Proceedings of the Japan Concrete Institute Vol.29

      ページ: 345-350

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Cracking behavior of RC beam repaired byHPFRCC2007

    • 著者名/発表者名
      S. Lim
    • 雑誌名

      Proceedings of the Japan Concrete Institute Vol.29

      ページ: 1405-1410

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] HPFRCCで補修されたRC梁のひび割れ挙動2007

    • 著者名/発表者名
      林 承燦
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 29-2

      ページ: 1405-1410

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] -軸引張試験と曲げ試験から得られるHPFRCCの応力-ひずみ関係2007

    • 著者名/発表者名
      河合正則
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 29-1

      ページ: 345-350

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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