研究概要 |
本研究では数値逆解析を適用した海洋構造物の腐食モニタリング技術を開発する。すなわち、(1)数値逆解析技術の開発(2)フィールドで適用可能な超高精度の測定法の開発(3)高速な腐食解析計算法の開発の3点を行なった. ■ 1.「離散変数であるという先験情報を利用した逆解析手法」を開発した。ペイント欠陥同定問題では,解の成分の値が「ある」または「ない」に限定されるという先験情報を活用するために,まず,整数2次計画問題を効率的に解く手法を開発した. ■ 複数の海洋構造物どうしの相互干渉による腐食の進行速度を定量的に推定する解析システムを開発した。情報が得られない構造物や地域を仮想境界で囲み解析をする手法及び、多様な先験情報をファジー数を用いることで、統一的な表現にする枠組みを提案した。 ■ 従来法の測定回路を実際の環境に適用すると、迷走電流や防食設備からの防食電流などの外部電流を測定する事ができない問題があり、測定対象表面の電流密度を正確に把握できないため測定対象表面の電位と電流密度の関係を正確に得られない.本研究では実環境で分極曲線を測定する手法を開発した。実際にフィールド計測を実施してシステムの検証を行った。
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