研究課題/領域番号 |
18560512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
田村 亨 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (80163690)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,790千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 人工社会モデル / 国土管理 / マルチエイジェントシステム / 自然共生地域 / 自己組織化 / メッシュデータ |
研究概要 |
本研究の目的は、農村集落の再編のあり方を、ソーシャル・キャピタル(Social Capital:以下SCと記す)の豊かさの評価から検討することである。具体的には、SCという住民間の交流や連携から生まれる「相互扶助」によるコミュニティ形成が、人々の広域活動をどのように支えられるのかを考察して、農村集落再編のあり方を提案する。本研究では、集落崩壊の地域ではどのような現象が起きているのか、シミュレーションを用いて考察する。具体的には、対象地域のSCを計量化し、過去のコミュニティを比較してどのような変化が起きたのかを、マルチエージェント・シミュレーション(Multi Agent Simulation:以下MASと記す)を用いて検証することである。 本研究により得られた結論を以下に示す。 1) アンケート調査より、対象地域のSCは高いことがわかった。しかし、ヒアリング調査で、過去に「先導者」が多く町外へ移転していることが判明した。つまり、現在の地域コミュニティは先導者が抜けた状態で行なわれているといえる。 2) SCが集落崩壊を防ぐ要因となることはわかったが、これだけでは地域活性化には至らない。ヒアリング調査で明らかとなったように、住民の「収入問題」が町外移転に大きく寄与していることがわかった。 3) 「先導者」の町外移転を抑制するためには、その地域に留まるメリットが重要になってくることが考えられる。
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