研究課題/領域番号 |
18560550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
稲井 栄一 山口大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10314816)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,850千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 制震 / コスト縮減 / ダンパー / 接合部 |
研究概要 |
最近、鉄筋コンクリート(以下、RC)造建築物においても、ダンパーを設置し地震時の揺れを低減する制震技術が用いられてきている。本研究は、代表的なダンパーとして制震間柱に着目し、制震間柱における低降伏点鋼パネル部とRC間柱との接合技術に関し、従来の方法より簡易でコストの縮減が可能な方法を開発するとともに、その接合部の設計法および制震問柱の復元力特性モデルを構築したものである。主要な研究成果を以下に示す。 1.低降伏点鋼パネルをウェブに内蔵したH形鋼のフランジにスタッドコネクターを取り付け、RC間柱に埋め込む簡易な接合技術を開発した。また、この接合技術を用いた制震間柱がダンパーとして十分な構造性能を有することを、試験体を製作し地震時を想定した多数回繰返し載荷実験により検証した。 2.RC間柱の耐荷機構の解明:RC間柱はH形鋼鉄骨とRC部分の合成構造になっている。鉄骨部分とRC部分の曲げモーメントとせん断力の分担率を解明し、RC間柱の合理的な設計手法を構築した。 3.制震間柱の変形機構の解明および復元力特性モデルの構築:制震間柱の変形は、低降伏点鋼パネル部の変形とRC間柱の変形からなる。RC間柱の変形を曲げ変形とせん断変形に分離し、各々非線形の復元力特性モデルを構築した。また、低降伏点鋼パネル部の変形も曲げ変形とせん断変形に分離し、曲げ変形は弾性、せん断変形は非線形とする復元力特性モデルを構築した。制震間柱としての復元力特性は、これらRC間柱と低降伏点鋼パネル部の復元力特性モデルを直列につなげることにより表すことが可能で、地震応答解析に用い得る。
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