研究課題/領域番号 |
18560620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
上和田 茂 九州産業大学, 工学部, 教授 (70122596)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 高齢者 / 小規模地域分散型高齢者居住施設 / 多世代共住 / ジェンダー / 男女混住 / 共用空間 / グループハウス / グループリビング / 小規模高齢者居住施設 / 男女差 / 高齢者居住施設 |
研究概要 |
一般にグループハウスあるいはグループリビングなどと呼称され、「施設ケア」と「在宅ケア」の両者の特長を兼ねた今後の有望な高齢者居住施設と目される「小規模地域分散型高齢者居住施設」を対象に、その存在意義を明らかにすると共に今後の施設計画の手がかりを得るため、その全国的な設置実態を把握し、また代表的な施設事例を対象に、入居者間の接触・交流をはじめとする生活の様相を明らかにした。考察にあたっては、今後、情緒的ケアの側面から高齢者居住施設のあり方を模索する上で重要な要件となる「多世代共住」と「ジェンダー」の視点を重視した。結果は以下のとおりである。 小規模地域分散型高齢者居住施設は、この10年未満の間に急速かつ全国的に設置されるようになったが、施設の規模、施設内容・設備、提供サービスおよび入居費用等は多種多様であり、入居者中の男女比率も多様であること、男女比率により施設内の生活の様相がことなることが明らかになっだ。 高齢者のほかに、20〜30歳代の4名の単身女性および核家族一世帯が共住する施設を対象とする居住調査を通して、多世代共住の効果が認められる反面、生活上の軋轢も認められ、共住には超えなければならない問題点も少なくないこと、女性高齢者における交流が活発である反面、男性高齢者において施設内の交流が低調で、施設への順応性の乏しさおよび共同生活への不適応現象が認められた。 施設内共用空間における行動特性には、(1)女性の行動における集団化傾向と男性の行動における個人化傾向、(2)女性の行動領域と男性の行動領域の相対的な分離傾向、(3)女性における面的行動傾向と男性における点的行動傾向、(4)男性における女性集団への間接的接触指向など、顕著な男女差が存在することを解明し、今後の共用空間を計画する上での示唆を得た
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