研究概要 |
本研究は建築家ルドルフ・シンドラーの建築思想の特質を析出しようとするものである.本研究では,シンドラーの建築に関する主たる全論考を対象に,各論考で検討されている主題を項目として導き,項目の位置づけとともに,項目にみる各論考の位置づけとその変容を総体的・相対的に把握を行った.そこでは,シンドラーの論考から,前近代や近代の建築に対する言説や,自身の建築や空間,さらに具体的な設計に関する方針や手法にいたる言説を抽出し,シンドラーの建築思想の主題として【時代認識】,【空間建築】,【空間構成の方針と手法】という第1水準の項目とそれを構成する第2から第4水準の項目が導いた.
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