研究課題/領域番号 |
18560633
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
小林 克弘 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (80186733)
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研究分担者 |
木下 央 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (70332939)
三田村 哲哉 首都大学東京, 都市環境科学研究科, リサーチ・アシスタント (70381457)
椎橋 武史 首都大学東京, 都市環境科学研究科, リサーチ・アシスタント (80468149)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,830千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 建築史・意匠 / アメリカ / ルイス・サリヴァン / 建築思想 / 保存更新活用 / ニューヨーク / シカゴ / コンバージョン |
研究概要 |
本研究課題では、ルイス・サリヴァンの建築思想と造形手法の探求と、代表作品及び同時代の作品の保存更新活用の実態調査を実施した。 1.前者の研究ではルイス・サリヴァンの理論と建築造形の再考を試みるため、ニューヨーク、シカゴその他の各研究機関から、サリヴァン自身の著述原稿や未公開写真などの稀観一次資料を収集した。これらの資料を含めた考察を行い、その成果を3編の審査付き論文(日本建築学会計画系論文集)、および研究分担者の学位論文として発表した。ここで、サリヴァンの著作に見られる用語「動的平衡Mobile Equilibrium」が、彼の汎神論的・生気論的な自然観と「形態は機能に従う」に代表される建築論、そして垂直性の強調や対比的構成といった特徴的な建築造形をつなぐ重要概念であることを明らかにした。 2.後者の研究では、保存活用が行われたサリヴァンの代表作、オーディトリアム・ビル、ウェインライト・ビル、ヴァン・アレン・ビルの現地調査を実施し、各々に異なる巨匠作品の保存活用事例の実状を精査することができた。特にヴァン・アレンにおいては、保存更新プロジェクトの関係者へのインタビューや実施図面資料などの入手によって、計画のプロセスまでも含めた詳細を明らかにすることができた。また、これらに加えて、同時代に建設された建築作品の保存更新活用の実態を明らかにするため、アメリカ6都市において現地調査を実施した。これらの成果は、4編の発表論文(2007年日本建築学会学術講演大会梗概)として、また、2008年3月に鹿島出版会より出版された「世界のコンバージョン建築」の一部として結実した。
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