研究課題/領域番号 |
18560661
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機材料・物性
|
研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
安藤 義則 (2007) 名城大学, 理工学部, 教授 (30076591)
KUMAR MUKUL (2006) 名城大学, 理工学部, COE研究員 (30424948)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | カンファー(樟脳) / カーボンナノチューブ(CNTs) / CVD(化学気相成長)法 / フィールドエミッション / 触媒の最適化 / ゼオライト / ギガ成長 / 多層カーボンナノチューブ(MWCNTs) / カーボンナノチューブ / 樟脳 / CVD(化学気相成長法) / フィールド・エミッション |
研究概要 |
平成18年度は、炭素源としてカンファー(樟脳)、触媒の鉄源としてフェロセンを用いたCVD法で、シリコン基板上に垂直に配向したCNTsを作製した。それは優れたフィールドエミウション特性を示した。 一方、触媒の酢酸鉄と酢酸コバルトをゼオライト上に担持させて、大気圧中550℃の低温中で多層カーボンナノチューブ(MWCNTs)を作製することに成功した。しかし、酢酸鉄は極端に高価な原料であり、CNTsの大量生産には向かない。そこで、本年度は酢酸鉄の経済的な代替品を見出し触媒濃度とCVD温度を最適化する条件を求めた。窒化鉄が極端に安価でしかも触媒効果としては、酢酸鉄とほとんど変わらないことを見出した。最適化された条件では、大気圧中650℃ゼオライトに担持したFe-Co触媒を用いて、原料のカンファーの50%もの質量のMWCNTsを作製することができた。その直径は10-15nmであり、できたままの状態でCNTsの純度は88%である。炭素原子のCNTsへの変換効率は実に61%にも達し、他の通常の炭素源では得られていない大きな数字である。よって、我々はこれをギガ成長と呼んでいる。
|