研究概要 |
1.速度論モデルへ反応項を導入した解析プログラムの作成段または充填物の1セグメント毎に熱・物質収支式を解く速度論モデルを用いた解法へ反応速度項を液相バルクへ導入した反応蒸留プロセス解析のためのシミュレーションプログラムを作成した。 2.物質移動係数推算モデル式の改良比表面積が250m^2,350m^2の2種類の金属規則充填物を用いた充填蒸留塔パイロットプラントのアルコールー水系の2成分系,3成分系蒸留実験結果(塔内液組成分布,温度分布)を元に,Bravoらによって提案された気相側物質移動係数相関式とHenriques de Britoらの気液有効界面積の相関式のパラメータを同時に最適化手法により決定し,推算精度向上した。 3.オルダーショウ型蒸留装置を用いた反応蒸留実験とシミュレーションモデルの検証速度論モデルを用いた全還流蒸留計算プログラムに反応項を導入し,オルダーショウ型蒸留装置(多孔板トレイ,7段;スチル,1リットル)の全還流反応蒸留実験を解析するためのシミュレーションプログラムを作成し,実験結果との比較を行った。 4.酢酸エチル合成反応の速度式の検証3.の結果を受け,反応速度式を検証するために,Runge-Kutta法とBox-Complex法を組み合わせた最適化プログラムを作成し,温度を変えた回分式反応実験により得られた組成変化を再現できるように反応速度係を決定し直した。これにより任意の時間におけるスチル内液組成を良く表すことができるようになった。
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