研究課題
基盤研究(C)
ヒト卵胞液中にある精子活性化物質のHPLC等での精製を鋭意進めたが、その構造決定には至らなかった。ヒト精液の射出時におけるsemenogelin/Zn結合体の精子運動活性化および雌性生殖道での役割についての研究を学術論文として国際誌Human Reproductionに投稿した。イモリ精子活性化物質の精製・分子構造の決定、精子活性化における細胞内情報伝達の検討を行い、さらにイモリ由来物質が国内での研究ではサンショウウオ、イタリアとの共同研究でコモリガエルの精子活性化を誘起するという興味深い知見を得た。また、免疫組織学的手法でこれら3種の精子活性化物質が類似性を持つことも明らかにした。米国との共同研究ではイモリ精子運動活性化の細胞内情報伝達機構にCa^<2+>イオンが重要な役割を果たすことを明らかにした。ホヤ類における精子活性化・走化性機構:近縁種間での種特異性について、属間では完全な特異性があるが、種間では属によって差異はあるが、まったく特異性がないか、弱い特異性があること、活性化と走化性では同属間では特異性の有無があるという興味深い知見を得た。また、Phallusia mamillataに加え、Ascidia属スジキレボヤの精子活性化・走化性物質の精製が分子構造決定寸前まで急速に進んだ。ナマコでは前年度明らかにしたjelly層由来の強力な精子活性化物質の精製を進め、タンパク性の小分子物質であることを明らかとした。ヒトデでは二酸化炭素/炭酸水素ナトリウムの平衡により細胞内pHを制御しているZn結合酵素carbonic anhydraseが精子運動開始機構を調節していることを明らかにした。褐藻類における遊走子(精子)活性化・走化性について褐藻類で細胞内情報伝達機構の概略についてビデオ顕微鏡、精子運動解析ソフト、BohBohを用いて検討を行ったが、初期的な知見を得るにとどまった。
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