研究課題
基盤研究(C)
1.ミジンコ類の形態形成機構について:5種類の甲殻類胚におけるHox転写因子群の発現パターンを解析し、ウルトラバイソラックス(UBX)とアンテナペディア(ANTP)とをコードするbicistronic-mRNAが大量に発現していることを発見した。これらについて翻訳産物の解析を行った結果、ミジンコにおいてはbicistronic-mRNAは殆ど翻訳されないのに比し、アルテミアにおいてはUBXタンパクのみが発現していることが判明した。いずれの場合も同一体節においてUBXとANTPが同時に生産されることを防ぐ翻訳レベルの調節が働いていると考えられた。2.ミジンコARNTがARNT欠損マウス細胞の低酸素応答を回復させることを示した。ミジンコ成体においてARNTは低酸素応答のみに働いていることを示唆した。ビテロゲニン遺伝子群を解析し、その発現が幼若ホルモンにより顕著に抑制されること、遺伝子間に他の生物で同定された幼若ホルモン応答および脱皮ホルモン応答に関与するシス配列が存在することをを見いだした。線虫において生殖細胞の性決定に関与しているCPEBタンパクのミジンコホモログをコードするcDNAを単離して全塩基配列を決定した。ミジンコを幼若ホルモンに長期間曝露することにより、CPEB mRNAの量が減少することを見いだした。3.幼若ホルモン応答と低酸素応答とのクロストーク機構の解析:幼若ホルモンにより誘導されるヘモグロビンサブユニットを二次元電気泳動により解析し、その構成が低酸素により誘導されるヘモグロビンとは異なることを見いだした。
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