研究課題/領域番号 |
18570111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田村 茂彦 九州大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (90236753)
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研究分担者 |
藤木 幸夫 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (70261237)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,040千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 540千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ペルオキシソーム / オルガネラ / AAAタンパク質 / ペルオキシン / ペルオキシソーム欠損症 / 変異部位解析 |
研究概要 |
細胞内小器官ペルオキシソーム(peroxisome)は多くの重要な代謝機能を有し、その障害は遺伝性の致死的疾患をもたらす。この遺伝性難病はZellweger症候群に代表されるペルオキシソーム欠損症として知られているが、本課題研究ではこのペルオキシソームをモデルオルガネラとして、オルガネラの形成やその制御システムといったいわゆるプロテインキネシスの課題解明を目的としている。そこで19年度では、AAAペルオキシンであるPex1pとPex6pの機能解析からタンパク質選別輸送システムの解明を目指して研究を行った。 まず、Pex1pやPex6pの複合体形成能に着目して解析を行ったところ、これらAAAペルオキシンのペルオキシソームへの局在やマトリックスタンパク質の輸送能といった生合成システムと機能的な相関を示すことを明らかにした[J.Biol.Chem.281,27693-27704.(2006)]。一方、Pex1pは細胞質においてホモオリゴマーを形成するタイプも存在すること、このホモオリゴマーを形成するPex1pリコンビナントタンパク質は実際にATPase活性を有することを示した。さらに、細胞質に存在するPex1pはPTS1シグナルの受容体であるPex5pの複合体構造を制御する役割を持つことが示唆された。このようにAAAペルオキシンは多様な機能を持ち、細胞内においてダイナミックに動態を変化させながらペルオキシソーム生合成における機能を発揮していることを明らかにした[Biochem.Soc.Trans.36,109-113(2008)]。
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