研究課題/領域番号 |
18570186
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
谷 佳津子 東京薬科大学, 生命科学部, 准教授 (40266896)
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研究分担者 |
有光 なぎさ 東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (40408688)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,110千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 脂質 / 膜輸送 / オルガネラ / ホスファチジン酸 / ホスホリパーゼ |
研究概要 |
動物細胞には細胞内型ホスホリパ-ゼA_1ファミリーに属する三種のタンパク質、PA-PLA_1、p125、KIAA0725pが存在する。これまでの解析により、p125は小胞体から出芽する輸送小胞COPIIのコ-トタンパク質と結合し、小胞体のマイクロドメインER exit siteの構築に関与することが示されている。KIAA0725pはゴルジ体に、PA-PLA_1は細胞質に局在する。本研究の目的は三種のファミリ-タンパク質の機能の解明にあり、以下の結果を得た。 1 生化学及び細胞生物学的解析 精製タンパク質を用いてファミリータンパク質の脂質結合能を解析した結果、p125とKIAA0725pはホスファチジルイノシトールリン酸(PI3P、PI4P、PI5P)と結合し、PA-PLA_1は同条件下でどの脂質とも結合しないことがわかった。ER exit siteとゴルジ体にはPI4Pが存在することが報告されている。p125とKIAA0725pはPI4Pを介して膜に結合し、さらにp125はコ-トタンパク質との結合ドメインを持つことによりER exit siteに局在する可能性が考えられた。培養細胞を用いてKIAA0725pの機能を解析した結果、ゴルジ体-細胞膜間の順行および逆行の両輸送過程に関与している可能性が示された。KIAA0725pとp125は異なる細胞内機能を持つことが明らかとなった。 2 ノックアウトマウスの作製 Cre/loxPシステムを用いたコンディショナルノックアウトマウスの作製を目指し実験を行った。p125とKIAA0725pに関してはヘテロの遺伝子改変マウスの作製まで、PA-PLA_1に関してはキメラマウスの作製まで完了した。
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