研究課題/領域番号 |
18570207
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2007) 慶應義塾大学 (2006) |
研究代表者 |
中尾 啓子 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (70338185)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,110千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 神経上皮幹細胞 / 神経前駆細胞 / 細胞周期 / 細胞極性 / 細胞接着 / 視覚中枢 / ショウジョウバエ / 間期 / 対称分裂 / 非対称分裂 / 上皮間充織転換 |
研究概要 |
ショウジョウバエ幼虫視覚原基OPC (outer proliferation center視覚外葉増殖中心)に存在する神経上皮幹細胞から神経前駆細胞へと転換を制御する分子機構を明らかにする目的で、現時点でavailableな種々の分子マーカーを用いて時間経過を追って詳細に転換を解析することで転換の起こる時間帯と場所を限局した。その結果、神経上皮幹細胞と神経前駆細胞は細胞生物学的見地から質的に全く異なるものであること、及び、その質的違いにもかかわらず後者は前者から一細胞周期のG1期と言うきわめて限定した期間に、神経前駆細胞に隣接する神経上皮幹細胞という極めて限定した場所で、bHLH型の転写因子である神経前駆細胞遺伝子Asenseの発現に端を発して、細胞接着装置の再構築を含む上皮-間充織転換を経て生じると言うことが明らかとなった。即ち、転換現象の起こる非常に限定された時期・場所に焦点を絞ることで、神経上皮幹細胞から神経前駆細胞への転換の際に起こる遺伝子発現変化と細胞生物学的な質の変化との因果関係を直接明らかにすることができることがわかった。これは、哺乳類の神経幹細胞にも繋がる共通の原理を明らかになることが期待されるので、実際マウスの網膜の光受容細胞が前駆細胞から生成される系を平行して解析することで将来的にマウス網膜の神経幹細胞から前駆細胞を経て光受容細胞を生成する際の分子メカニズムを明らかにする基礎を築くことが出来た。
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