研究課題/領域番号 |
18570209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 徳山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
天内 和人 徳山工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (20390502)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,980千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 形態形成 / シグナル伝達 / ユビキチンリガーゼ / ショウジョウバェ / ショウジョウバエ / ヘッジホッグ |
研究概要 |
Hyperplastic discs(hyd)は、アミノ酸配列の相同性からHECTドメインを持つ単量体ユビキチンリガーゼとして機能する事が推定されている.我々はショウジョウバエ変異体の解析から、hydがヒト疾患に重要な関わりを持つhedgehog(hh)およびdecapentaplegic(dpp)のシグナル伝達制御に重要な働きをしている事を既に報告した(2002,Lee, et. al.).また、hydはhhのみならずwingless(wg)シグナル伝達制御にも重要な機能を持つ事を明らかとしている(未発表).本研究計画の最も重要な目標は、hydがHECT型ユビキチンリガーゼとしての活性を持つことを確認するとともに、その活性に依存してユビキチン化される標的タンパク質を同定し、それによってhydがhhあるいはwgによるシグナル伝運を制御する分子機構を解明する事である.標的タンパク質を単離・同定するための実験手法はyeast-two hybridスクリーニングおよびGST融合タンパク質を用いたin vitro結合実験である.今回、ホモロジー検索により推定されたhydタンパク質機能ドメインのうちUBAドメインおよびPABPドメインのスクリーニングを終了し、いくつかの結合タンパク質を同定した.また培養細胞抽出液およびGST-hyd融合タンパク質を用いたin vitro結合実験によりショウジョウバエのユビキチン結合酵素bendlessとhydが特異的に結合することを確認し、その結合部位を同定した.よって単離・同定されたユビキチン化標的タンパク質のhydユビキチンリガーゼ活性依存的なユビキチン化はbendlessタンパク質との組み合わせによりin vitroで確認する事が可能である.ユビキチン化標的タンパク質の結合部位としては、他にもhydタンパク質のほぼ中央部に位置するリングフィンガー型zinc finger領域が良い候補として考えられ、現在、さらにこの領域のスクリーニングを継続中である.
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