研究課題/領域番号 |
18580009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
米澤 勝衛 京都産業大学, 工学部, 教授 (90026542)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,960千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | DNAマーカー / 遺伝子集積系統 / 交配方式 / 選抜方式 / 植物育種 / 品種改良 / 品種育成 |
研究概要 |
前年度は複数の系統に散在するDNAマーカーで標識された有用遺伝子を、ある特定の系統のゲノム上にヘテロの形で集積した個体を獲得するための最適な交配・選抜方式(選抜はマーカーによる)について検討した。今年度は、このようにして得られたヘテロ個体(以下、出発個体と呼ぶ)の後代から集積対象有用遺伝子をすべてホモの形で持つ個体を獲得するための交配・選抜方式についてモンテカルロ計算を使って検討した。検討の結果、半数体倍加方法と選抜個体間の交配を組み合わせた選抜方式が極めて効率的であることがわかった。すなわち、まず出発個体に半数体倍加処理を施して育成した個体群の中から目的とするホモ個体を探す。この個体群の中に目的ホモ個体が見つからない場合は、互いに最もよく補完する遺伝子型を持つ2個体を選んで交配しそのF1に半数体倍加処理を施して得られた個体群の中から目的ホモ個体を探す。この個体群中に目的ホモ個体が見つからない場合は、この操作をさらに繰り返す。選抜対象個体群当たり200個体を供しこの操作を3回繰り返すことにより20個の目的遺伝子をすべてホモに持つ個体をほぼ確実に獲得することができる。半数体倍加法が適用できない場合は、出発個体の自殖集団の中から最有望個体(目的ホモ個体を最も高頻度で分離する個体)を1個体選抜しそれをさらに自殖して選抜を繰り返す。最有望個体が見つからない場合は、最適な補完遺伝子型を示す2個体間で交配を行なって世代を進める。このような選抜方式では、選抜対象遺伝子(マーカー)が共優性の場合は選抜2世代までの集団サイズ(個体数)が選抜の成功の決め手であり、一方、優性の場合は集団サイズよりも選抜の回数(世代数)が決め手である。
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