研究課題/領域番号 |
18580043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物病理学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
多賀 正節 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (80236372)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | ジャガイモ疫病 / Phytophthora / 染色体 / ゲノム / 卵菌 / 分子細胞遺伝学 / 倍数性 / ジャガイモ疫病菌 / ジャガイモ / 疫病菌 / 細胞遺伝子 |
研究概要 |
ジャガイモ疫病菌Phytophthora infestansはジャガイモの最重要病原菌であり、ゲノムプロジェクトが進行中であるが、細胞遺伝学的な研究はほとんど行われていない。そこで、本研究ではゲノムの染色体構成や倍数性を中心にP.infestansに関して分子細胞遺伝学的な解析を実施した。 1.核型解析 体細胞染色体像を得るための諸条件を検討し、発芽管破裂法にコルヒチン・コルセミド・シクロヘキシミドの薬剤処理を併用する標本作製法を確立した。次いで、標準的な2倍体菌株を対象に、DAPI、ギムザ、硝酸銀などの染色法により、核型解析を試みた。染色体数は2n=10〜14のものが最も多く、核小体を形成するNOR染色体は1〜2本であった。凝縮が不完全な染色体ではコイル状の姉妹染色分体が認められ、ヘテロクロマチン領域が識別できた。 2.蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)解析 染色体の同定とゲノムの倍数性解析のために、遺伝子をクローニングしてプローブを作製し、FISHを行った。rDNAを用いたFISHによりNORが染色体の次端部にあることや、間期核の核小体数と倍数性の関係を明らかにした。また、シングルコピー遺伝子NiaAとPiexo1をプローブとした間期核に対するFISHでシグナル数と倍数性が一致することを実証した。 3.フローサイトメトリー(FCM)による倍数性解析 遊走子と菌糸体単離核を試料とするFCMの方法を確立した。シロイヌナズナを内部標準にして2倍体及び3倍体基準菌株のDNA含量を推定し、P.infestansのゲノムサイズは半数体当たり250〜300Mbであると推定した。また、世界各地産の約60菌株を調査し、それらが半数体、2倍体、3倍体、異数体、ヘテロカリオンに類別でき、従来報告されていた4倍体は存在しないことを明らかにした。
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