研究課題/領域番号 |
18580145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学・森林工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
芝 正己 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 准教授 (20144339)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,830千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 環境技術 / 政策研究 / 森林認証 / 実行コード / クロスモデル / 森林生産 |
研究概要 |
本研究の目的は、FSCやPEFCに代表されるNGO主導型の森林認証スキームと、行政・業界側から提案されている作業コードの構造や運用方式を比較し、技術・経済・制度的実行性を枠組みとするクロスモデル化により、生産現場での利用-保全面の管理システムと評価技術を提案することである。 まず、森林認証スキームと作業コードの評価・運用方式について比較検討した。 現行認証スキームは、運用・審査方法の改善、認証機関の整備等により社会的認知度を高めていること、評価基準や指標に関する統一性、利害関係者の合意形成、審査内容の公開性、モニタリング精度等の改善性が確認された。生産現場から提案されている各種コードは、作業目標の設定、達成度の客観的評価、作業システムの可変性の面で優れ、行政的な諸規定・法規の補強が期待される半面、中長期的な資源計画や森林管理の面で制限されること等が指摘された。これから、想定するクロスモデルの構造として、「社会的規範と評価基準の優先性」を改善目標とするシステムが示唆された。 次に、各国の「森林収穫実行規約:FHPC」について、我が国の状況と対比させて検討した。 FHPCの評価基準・指標の階層化により、規模や装備に応じた作業目標設定、達成度評価、実行状態のモニタリング等が期待される。他方、施業計画とのリンクで、利用目的別のゾーニング等、生産機能と保全機能を同一軸で議論できる。そこで、FHPC整備を先行する各国の行政関係資料、論文、専門研究者とのヒアリング等により、実行規約に関する評価指標、適用事例、問題点等のデータを得た。次に、森林認証スキームとのクロスモデル化のため、(1)技術的運用に関する評価、(2)モニタリングの費用効果、(3)既存の政策的問題・各種規制等を主要な要因として検討した。最後に、MSTC(社会-技術変動化モデル)とRMA(リスク管理分析法)をリンクしたマトリクスモデルを提示した。
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