研究課題
基盤研究(C)
γ位置換モノリグノール誘導体として、モノリグノールに親水性官能基を導入した「モノリグノール配糖体」、およびモノリグノールに疎水性官能基を導入した「長鎖アルキル基フェルラ酸誘導体」を選択し、それらの脱水素重合を検討した。前者については、(1)モノリグノール配糖体の脱水素重合は、モノリグノールの重合が不均一系で進行するのに対し、均一系で進行し水溶性DHPを与える。(2)モノリグノール配糖体の脱水素重合は、モノリグノールの脱水素重合挙動を忠実に反映していることが判明した。次いで、モノリグノールの脱水素重合のモデル反応として、モノリグノール配糖体の重合挙動解析したところ、重合中間体であるキノメタイドの捕捉に成功し、且つ、シナピルアルコール(S核)の特異な重合挙動は、S核由来のキノメタイドの予想外の安定性に起因することを初めて見出すことに成功した。後者については、長鎖アルキル基フェルラ酸誘導体の脱水素重合では、長鎖アルキル基の疎水性相互作用による自己組織化能を利用した2次元重合、ミセル重合を行った。これらのDHPは、通常のDHPとは明らかに化学構造が異なることが判明し、長鎖アルキル基の効果による化学構造制御の可能性が示唆された。
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