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成長速度が仔稚魚の被食減耗に及ぼす影響の実証的解明

研究課題

研究課題/領域番号 18580197
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水産学一般
研究機関独立行政法人水産総合研究センター

研究代表者

大関 芳沖  独立行政法人水産総合研究センター, 中央水産研究所資源評価部, 室長 (40371819)

研究分担者 高須賀 明典  独立行政法人水産総合研究センター, 研究員 (00392902)
研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,850千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード小型浮魚類 / 被食 / 成長 / 遊泳 / 群 / 群れ
研究概要

カタクチイワシなど小型浮魚類の資源変動は、漁獲の影響よりも地球的な気候変動に大きく左右されると考えられているが、その一方で未成魚までの減耗に関与する最大の要因は他の動物による被食であるとされており、気候変動による餌料環境変動の影響を受ける仔稚魚の成育状況と、最大の減耗要因である被食減耗との間には、密接な関連があると想像される。本研究では種苗生産されたカタクチイワシ仔稚魚を用いて、実験的に体長・成長速度・成長履歴と被食回避能力の差違との因果関係について解明を進めた。
1)カタクチイワシ幼魚期の耐久遊泳速度計測
カタクチイワシ幼魚を材料に、4成長段階で、水路長1mの小型回流水槽を用い、5〜7尾を同時に収容し水温17〜27℃における60分間耐久遊泳速度を測定した。60分間の計測を行い各個体の脱落時間を求めた後、体長・体重・内臓重量・胃内容物重量を計測した。60分間耐久遊泳速度は体長や水温等により変化したが、耐久遊泳時間は体長換算速度の増加と共に指数的に減少し、胃内容物重量比の増加に伴ってわずかではあるが直線的に減少していた。水温に対しては21.4℃を最大とする緩やかな二次曲線を示し、成長に伴ってわずかに減少していた。これらの結果から、カタクチイワシ幼魚の巡航遊泳能力は水温・摂餌状況により変化すると考えられた。
2)群内位置選別採集
実験水槽内で群の相対位置や流速に対する遊泳位置を特定して採集する定量採集具を作成し、カタクチイワシ幼魚を材料に群の前・中・後部を選別して採集する実験を行った。選別採集された個体で耳石日周輪情報を用いた成長速度解析を行った結果、群内位置と成長速度には明瞭な関係は認められなかった。
以上の結果から、成長速度の違いにより逃避能力が変化する結果は得られなかったが、摂餌状態や内臓脂肪量等と耐久遊泳速度戸の関係が認められ、個体の生理状態の重要性が示唆される結果となった。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Predator-specific growth-selective predation on larval Japanese anchovy Engraulis japonicus.2007

    • 著者名/発表者名
      Takasuka, A., Aoki, I., Oozeki, Y.
    • 雑誌名

      Marine Ecology Progress Series 350

      ページ: 99-107

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書 2007 研究成果報告書概要
    • 査読あり
  • [学会発表] カタクチイワシ幼魚の遊泳速度と水温の関係2008

    • 著者名/発表者名
      大関芳沖・能登正幸・高須賀明典
    • 学会等名
      平成20年度日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      東海大学海洋学部(静岡市)
    • 年月日
      2008-03-28
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2007 研究成果報告書概要
  • [学会発表] カタクチイワシ幼魚の遊泳速度と水温の関係2008

    • 著者名/発表者名
      大関芳沖・能登正幸・高須賀明典
    • 学会等名
      平成20年度日本水産学会春季大学
    • 発表場所
      東海大学海洋学部(静岡市)
    • 年月日
      2008-03-28
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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