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病原因子としてのブタ腸管カリシウイルスの性状解明

研究課題

研究課題/領域番号 18580305
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用獣医学
研究機関東京大学

研究代表者

遠矢 幸伸  東大, 農学生命科学研究科, 助教授 (20180119)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,980千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードブタ / カリシウイルス / ノロウイルス / サポウイルス / 下痢 / 血清調査
研究概要

公衆衛生上重要なヒトのノロウイルス(NV)とサポウイルス(SV)に類似の新しいカリシウイルスがウシやブタにも存在することが近年明らかになりつつあり、その家畜衛生ならびに公衆衛生における意義の解明が期待されている。本研究はNVとSVを含むブタ腸管カリシウイルスを対象にして、その病原体としての性状を明らかにすることを目的とする。本年度はブタ由来NVとSVのウイルス学的性状の解析を進め、ウイルス様粒子(VLP)を作出した。さらに培養細胞での増殖も試み、以下の結果を得た。
1)VLPの作出:ブタ由来NVであるK5/JP株と同SVであるK7/JP株、K8/JP株、K10/JP株並びにS20/JP株の各VP1遺伝子の組換え発現をバキュロウイルスを用いて行った。各株のVP1遺伝子由来のポリペプチドはSDS-PAGEでその発現が確認されたが、電子顕微鏡観察でVLPの形成が確認されたのではK7/JP株とK10/JP株のみであった。
2)ELISA法の開発と血清調査:K7/JP株のVLPを用いて抗体検出用のELISAを開発した。某県の屠畜場で採材されたブタ血清94サンプルについて本ELISAにより血清調査を行ったところ、25サンプル(28%)が陽性を示し、K7/JP株類似のSVが日本のブタで流行している可能性が示唆された。
3)培養細胞での増殖:SVで唯一細胞培養での増殖が知られているPEC/Cowden株の方法に準じ、ブタ由来株化細胞のLLC-PK1細胞にブタSVであるK10/JP株及びS20/JP株を接種し胆汁酸塩を添加した培地にて培養を行った。細胞変性効果と蛍光抗体によりその増殖を検討したが、現段階では増殖の証拠は得られていない。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Genetic analysis of calicivirus genomes detected in intestinal contents of piglets in Japan2005

    • 著者名/発表者名
      Yen, et al.
    • 雑誌名

      Archives of Virology 151・9

      ページ: 1749-1759

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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