研究課題/領域番号 |
18580307
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
杉山 誠 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (80196774)
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研究分担者 |
北川 均 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (70144003)
伊藤 直人 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20334922)
淺野 玄 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (30377692)
宮澤 清志 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (20012031)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ロタウイルス感染症 / 疫学調査 / ウシ / イノシシ / P遺伝子型 / 遺伝子組換え / 感染動態 |
研究概要 |
これまでの血清疫学調査により多様なA群ロタウイルスが高頻度で感染していると考えられたウシと野生のイノシシを対象に、感染状況や実態に関する調査を進めた。2003〜06に愛知、岐阜、群馬県で捕獲されたイノシシの腸管内容物135例からRT-nested PCR法によりロタウイルスVP4遺伝子の検出を試みたところ、岐阜県のサンプルの1例が陽性となった。同遺伝子の一部塩基配列を解読した結果、韓国においてヤギから分離されたGRV株に最も近縁で、P遺伝子型はP[3]と考えられた。続いて、同様に健康なウシについての調査を実施した。2006年4月から2007年6月に採取された、岐阜県内の健康なウシから採取した糞便2,146例について、ロタウイルスVP4遺伝子の検出を試みた。陽性44例についてVP4遺伝子の塩基配列を解読した結果、検出されたウイルスの遺伝子型はP[5]、P[11]、P[14]に加え、これまで報告のないタイプの新しい遺伝子型のウイルスと考えられた。また、本ウイルスの感受性が低いとされる成牛や非流行期である夏季にも、ウイルス遺伝子が検出された。さらに、一部、VP7遺伝子を解析した結果、同一農場で検出されたロタウイルスに遺伝子組換え体が存在し、非流行時であってもウイルス分節の組換えが起きていることが示された。以上、A群ロタウイルスは、幼若期以外の健康なウシにおいても感染・排泄が起きており、流行がほとんどみられないとされる夏季にもこの現象が観察された。今回、常在化しているロタウイルスが流行を引き起こす可能性と、遺伝子組換え体の存在から新たな変異ウイルスによる流行リスクがあることを示すことができた。
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