研究課題/領域番号 |
18590010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
赤路 健一 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (60142296)
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研究分担者 |
野坂 和人 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (10228314)
今野 博行 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (50325247)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,820千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | SARS / 3CLプロテアーゼ / 阻害剤 / Miraziridine A / アジリジン / Tokaramide A |
研究概要 |
本研究では、現在でも有効な治療法やワクチンがまったく開発されていない重症急性呼吸器症候群SARSの治療薬創製を目的とした。このため、日本で単離・構造決定された海洋産天然物Tokaramide AおよびMiraziridine AをシーズとするSARSウイルスプロテアーゼの阻害剤開発を行った。まず、SARS CoV増殖に必須となるmain proteaseをターゲットとして選び、その調製と酵素活性評価系の立を行った。この際プロテアーゼの安定性を向上させるための変異を導入し、自己消化抵抗性フロテアーゼの調製に成功した。ついで、最適基質を用いた酵素活性評価系にさまざまな濃度の阻害剤を共存させ基質ペプチドの切断反応をモニターすることにより、IC_<50>値を用いる阻害活性評価が効率よく行えることをはじめて明らかにした。ついで、miraziridine Aおよびtokaramide Aの合成を固相担体上で行うための経路を検討した。まず、C末端ペプチドアルデヒドの効率的合成経路の立を行った。さらに、固相合成ルートに必要となる樹脂担体について検討し、固相合成への応用に最も適したアルデヒド基を持った誘導体の調製に成功した。ついで、各種アミノ酸配列を持った異常アミノ酸含有ペプチド誘導体を固相合成することにより、C末端アルデヒド構造を持った鎖長や配列の異なる誘導体類の合成を行った。この際、反応性の高い官能基をひとつあるいは複数含む各種誘導体を組織的に合成した。最後に、SARS CoVプロテアーゼが属するチオールプロテアーゼに対するこれら誘導体類の阻害活性を評価した。その結果、miraziridine Aの持つビニル基、アジリジン基、ヒドロキシエチル基などの官能基のうち、アジリジン基が最もプロテアーゼ阻害活性に寄与することをはじめて明らかにした。
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