研究課題/領域番号 |
18590076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
平野 和也 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (80251221)
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研究分担者 |
別府 正敏 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (60114633)
三木 雄一 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (20366420)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,930千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ヌクレオリン / シャトルタンパク / タンパク質 |
研究概要 |
シャトルタンパク質ヌクレオリンの細胞表面-細胞質-核内間シャトル機構の解析を行うために,nucleolinが細胞表面の発現量が明らかになっているTHP-1細胞を用いて、アポトーシス細胞認識に関わるマクロファージ細胞表面ヌクレオリンの機能及び存在様式を検討した。様々な長さのrecombinant nucleolin(rMIC)を作製し、それらrNUCを用いて、高濃度NaCl処理により細胞表面nucleolinを除去したTHP-1 Mφと、etoposide処理によりアポトーシスを誘導したJurkat細胞との細胞結合実験を行った。その結果、Mφがアポトーシス細胞を認識・除去する際にはnucleolin(KQKVEGTE配列)が必要であることが示された。またnucleolinがRBD以降のどの配列を介してMφ細胞表面に存在するのかについて、THP-1 Mφ、TG-Mφ細胞表面への各種rNUCの結合性をFCM法で調べた。その結果、Rnicr1-2、Rnuc627以外のRBD3-4を含むRnucで充分な結合性が得られることが判明した。したがって、nucleolinはMφ細胞表面に487番目から647番目までのRBD3-4領域を介して結合し存在している可能性が高いことが示された。またRBD3-4付近の配列を介した細胞表面への結合はMφ系細胞に特有の様式であり、分化前の細胞や、Mφ系細胞以外の細胞では異なった存在様式で細胞表面に存在していることが示唆された。アポトーシス細胞の認識にはnucleolin(特にKQKVEGTE配列)が重要であることが確認され、またMφ細胞表面にはnucleolinのRBD3-4付近の配列を介して結合していることが明らかとなった。以上より、nucleolinはMφ細胞とアポトーシス細胞を架橋するbridging moleculeとして機能していることが考えられた。細胞質-核内間シャトル機構については,さらに解析を継続する計画である.
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