研究課題/領域番号 |
18590095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
上野 義仁 岐阜大学, 工学部, 准教授 (20250467)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,980千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 核酸 / DNA / ベンゼン / 検出 / siRNA / ビーコン / マイクロアレー / 遺伝子 / ペンゼン |
研究概要 |
本研究では、筆者が開発したベンゼン-リン酸骨格から成る核酸類縁体をモレキュラービーコンのステム部位に導入したより高感度なヌクレアーゼ耐性な新しいモレキュラービーコンを作成すること、および、ベンゼン-リン酸骨格をダングリングエンド部位に導入したヌクレアーゼ耐性な新しい遺伝子発現抑制用のsiRNAを合成することを目的とし、研究を行なった。生細胞中のRNAを検出可能か検討した。導入法としてStreptolysin0を用いる方法およびリポフェクション法を検討した。RNase Hを標的としたモレキュラー・ビーコンを上記の方法でHeLa細胞に導入し、一時間培養後の細胞を共焦点レーザー顕微鏡で観察した。その結果、Streptolysin0を用いることによりモレキュラー・ビーコンを細胞に導入することが可能であること、また、ベンゼン-リン酸骨格を含むモレキュラー・ビーコンは天然のヌクレオシドから成るモレキュラー・ビーコンと比較してより効率的に細胞に導入されることが明らかとなった。また、ベンゼンアナログを付加したsiRNAは内因性のタンパク質、PKB、の発現を効果的に抑制することを見出した。eIF2C2タンパクのsiRNAを用いることにより、芳香族残基をダングリングエンド部位に導入したsiRNAがRNAi機構で機能していることを明らかにした。ビス(ヒドロキシメチル)ベンゼンチミンをダングリングエンド部位に導入することで、天然のチミジル酸二量体をダングリングエンドに有するsiRNAと比較してsiRNAのタンパク発現抑制効果が向上することを見出した。
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