研究課題
基盤研究(C)
過活動膀胱に対する新しい治療薬の有力な標的蛋白に位置づけられているβ_3-アドレナリン受容体(β3-受容体)と電位依存性カルシウム感受性Kチャネル(マキシKチャネル)に着眼し、両者の機能的共役の可能性を検証し、その分子基盤を構築するために、モルモット・マウス膀胱標本を用いた基礎的検討を行うとともに、膀胱以外の平滑筋標本(気管・血管)との比較検討を行い、以下の新知見を得た。1モルモット気管平滑筋において、β-受容体拮抗薬に低親和性を有する新しいβ_1-受容体の存在を見出した。2ラット大動脈平滑筋において、β_1-受容体(腹部)、β_2-受容体(胸部)、β_3-受容体(胸部・腹部)の存在を明らかにするとともに、部位特異的発現の可能性を見出した。3モルモット大動脈平滑筋において、脱感作の性質を有するβ-受容体の存在を見出した。4麻酔下モルモットにおいて、(1)バルーン法と(2)シストメトリー法による膀胱運動の評価系を確立し、コリンエステラーゼ阻害薬による膀胱運動の増強効果の作用機序を明らかにした。5モルモット膀胱平滑筋において、β_3-受容体の存在を見出した。6モルモット膀胱平滑筋におけるβ_3-受容体を介した収縮抑制効果に、組織cAMP量の上昇を介さない新しい機序が関与することを見出した。また、マウス膀胱平滑筋におけるβ_3-受容体を介した収縮抑制効果に、マキシKチャネルのβ_1-サブユニットが関与する可能性を見出した。
すべて 2008 2007 2006
すべて 雑誌論文 (31件) (うち査読あり 17件) 学会発表 (46件)
Naunyn-Schmiedeberg's Archives of Pharmacology 375(1)
ページ: 51-64
Biological&Pharmaceutical Bulletin 30(8)
ページ: 1477-1480
110006366804
Life Sciences 81(5)
ページ: 399-404
Pharmacology 80(4)
ページ: 200-206
British Journal of Pharmacology 152(3)
ページ: 332-340
Biological & Pharmaceutical Bulletin 30(8)
Biol. Pharm. Bull. 30(8)
Life Sci. 81(5)
Br. J. Pharmacol. 152(3)
Journal of Smooth Muscle Research 42(6)
ページ: 217-225
110006223915
Journal of Smooth Muscle Research 42(4)
ページ: 131-138
110004851899
Current Topics in Pharmacology 10(1)
ページ: 33-42
Journal of pharmacology and Experimental Therapeutics 317(1)
ページ: 341-354
Life Sciences 79(10)
ページ: 941-948
応用薬理(Pharmacometrics) 70(1/2)
ページ: 29-34
10020344549
応用薬理(Pharmacometrics) 71(1/2)
ページ: 19-27
10020344211
Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics 317(1)
Pharmacometrics (Oyo Yakuri 70(1/2)
Pharmacometrics (Oyo Yakuri 71(1/2)