研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では、我々が作出したSox(Sry[精巣決定遺伝子]related HMG Box)17遺伝子ノックアウトマウスを材料とし、マウス内胚葉分化、腸管発生過程から連動して引き起こされる形態形成現象を解明する。具体的には腸管発生から誘導され、PGCsが腸上皮を移動するダイナミックスに着目し、細胞移動過程における生殖細胞-後腸上皮細胞の細胞間communicationを分子レベルで解決することを目的として研究を行った。まずは、epon厚切り/薄切切片を用いて形態学的にアプローチを行った結果、PGCsの数増殖能は変化が無いものの、胚性内胚葉への移動が行われず、尿膜に留まることが明らかとなった。Rosa26-LacZ挿入トランスジェニックマウスの受精卵にSoxl7-/-ES細胞をinjectionしキメラ作成し、high contributionキメラを作出したところ、腸管にのみLacZ陽性細胞がcontributeしていたことから、Sox17の自律的分化能が観察されたが、今回も同様の方法でCAG-GEFP受精卵にSox17-/-ES細胞のcontiributionを蛍光顕微鏡下で観察すると共に、PGC7等の始原生殖細胞マーカーをdouble stainingして腸管移動の異常が生殖細胞によるものなのか、もしくは腸管そのものの問題なのかを検討した。また更には胚性内胚葉の組織培養を用いて生殖細胞移動が正常であるかどうかを観察したところ、本mutantの生殖細胞の移動の変異は主に腸管内胚葉に由来するものである可能性が示唆された。
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