研究課題/領域番号 |
18590190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
菅沼 龍夫 宮崎大学, 理事・副学長 (60115350)
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研究分担者 |
澤口 朗 宮崎大学, 医学部, 准教授 (30336292)
井手 惣幸 宮崎大学, 医学部, 教務職員 (20244212)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,850千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 450千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 高圧凍結技法 / 胃粘膜 / 電子顕微鏡 / 胃小窩壁細胞 / 単離胃粘膜 / 胃酸分泌刺激 / 組織化学 / オートファゴゾーム / 粘液 / 壁細胞 / ラット |
研究概要 |
胃酸分泌に与る胃底腺壁細胞は、摂食からしばらく続く酸分泌刺激状態と食間から食前にかけての休止状態を繰り返すが、酸分泌刺激状態から休止状態へ移行する「酸分泌後回復期」の壁細胞の動態に関しては、再現性の高い実験モデルがなく、不明な点が多い。我々は近年、独自に開発した「ラット単離胃粘膜における酸分泌後回復期細胞実験モデル」に高圧凍結技法を用いて、試料を作製後、回復期壁細胞の形態変化とプロトンポンプの局在変化を解析した。その結果、酸分泌後回復期の壁細胞は頂上膜を細胞内に回収後、いわゆるオートファゴゾームとは異なる「特異な多重膜構造」を形成し、頂上膜に局在するプロトンポンプを回収・処理しながら酸分泌休止状態へと回復することが示唆された。 これらの実験中に、酸分泌刺激を与えた胃底腺においては胃小窩に上皮細胞が多数剥離していることが観察された。この現象を解析するために、あらかじめラットに十分な摂食をとらせ、酸分泌刺激状態を亢進させてから、前述の「単離胃粘膜実験モデル」を用いて、in vitroにおいて高圧凍結技法を駆使して胃小窩の剥離細胞を解析した。この剥離細胞は抗プロトンポンプ抗体とPNAレクチン染色のいずれにおいても陽性を示すことから、胃小窩の壁細胞であることが判明した。超微形態学的には、剥離した胃小窩壁細胞にはプロトンポンプ陽性の細胞膜を取り込んだオートファゴゾーム様の多重膜構造が多数観察された。
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