研究課題/領域番号 |
18590219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
美津島 大 横浜市立大学, 医学研究科, 准教授 (70264603)
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研究分担者 |
田中 冨久子 (貴邑 冨久子) 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (40046066)
舩橋 利也 横浜市立大学, 医学研究科, 准教授 (70229102)
高瀬 堅吉 横浜市立大学, 医学部, 助手 (80381474)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 性分化 / エストロジェン / テストステロン / 学習・記憶 / アセチルコリン / 自発行動量 / ストレス / アンドロジェン / 海馬 / 行動リズム |
研究概要 |
雌雄のウィスター系ラットを実験に用いる。性腺の摘除および性腺ステロイドホルモンの処置は実験の2週間前に行い、20%17β-estradiol封入チューブ(体重250gあたり15mm)、100%testosterone封入チューブ(体重250gあたり30mm)を背側皮下に植え込み、2週間後に実験を行った。In vivo microdialysis実験はペントバルビタール麻酔下で、脳定位固定装置を用いて背側海馬にガイドカニューラを植え込み、固定した。実験前日に、microdialysis用プローブ(Eicom Co.外径0.31mm)をガイドカニューラを介して、背側海馬に刺入した。人工脳脊髄液を1.2μl/分の流速で環流しながら自由行動状態を維持し、翌日からin vivo microdialysis実験を行い、20分ごとに24時間以上連続して脳内環流液の採取とAChの定量を続けた。同時に、各ラットの自発行動量をACTMONITORを用いて数値化し、ACh分泌量との相関解析も行った。その結果、雄性におけるtestosteroneや雌性における17β-estradiolは、ACh分泌量と自発行動量の相関を維持することが判明した。また、この相関は背側海馬のCA1領域で特に顕著であることが判明した。CA3やDG領域でも正の相関は得られたが、CA1領域と比べて有意に低かった。次に、海馬各領域におけるAChの作用をニューロン・シナプスレベルで検討するため、急性スライスを作成した。氷冷したコリンバッファーによる環流を行い、速やかに脳を取り出した。厚さ300μmの海馬体を含む冠状断切片をバイブラトームで作成し、人工脳脊髄液で切片を環流した。パッチクランプ法で50μMのカルバコール(ACh agonist)に対する影響を検討したところ、カルバコールはCA1錐体細胞に特異的にAMPA受容体を介した自発性EPSCを有意に増加させることが判明した。
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