研究課題
基盤研究(C)
延髄孤束核は、動脈圧受容器よりの脳内terminalであると知られている。そして、一酸化窒素(nitric oxide,NO)は孤束核で循環調節に関する神経伝達に対し興奮性に作用することが明らかになっている。さらに、孤束核へ一酸化窒素合成酵素(NO synthase,NOS)の遺伝子導入で血圧変化を調べ、脳へ遺伝子を導入することによる遺伝子治療の可能性が検討されている。しかしながら、遺伝子導入では慢性実験が必要であり、体内でゲノム情報から作られるタンパク質の機能をすぐに解析することはできない。私達は、in vivoで脳内の特定機能部位へβ-galのタンパク質を直接導入することに既に成功している(Neuroscience Letters,378:18-21,2005)。この方法により、そのタンパク質の機能を急性的に解析することができる。平成18年度は神経型NOS(neuronal NOS,Nnos)のタンパク質をvectorとともに、孤束核へ微量注入し、血圧・心拍数・平均血圧の変化を3時間にわたって観察し、平均血圧はβ-galとvectorのcontrol群と比べ1時間後より有意に下降し、注入されたNnosのタンパク質が機能を果たしていることを確認した。平成19年度は、12時間後も平均血圧はcontrol群と比べ有意に下降することを調べた。また、タンパク質の導入部位は孤束核であることも確認した。これらより、脳の特定機能核へ導入したタンパク質は機能を発揮していることが判明した。今後、タンパク質治療という新しい分野を開拓できるかも知れない。
すべて 2008 2007 2006 2005
すべて 雑誌論文 (60件) (うち査読あり 30件) 学会発表 (66件) 図書 (24件)
Exp Physiol 93
ページ: 319-324
Tzu Chi Ned J (In press)
Experimental Physiology 93(3)
Tzu Chi Ned J in press
Hypertension (On line)
Trends Endocrinol Metab 18
ページ: 4-11
Annu Rev Nutr 27
ページ: 219-240
Cardiovasc Res 76
ページ: 184-193
Curr Hypertens Rep 9
ページ: 242-247
Hypertension 49
ページ: 1-7
Respir Physiol Neurobiol 155
ページ: 97-100
Eur J Gynaec Oncol XXVIII n.4
ページ: 273-277
Eur J Gynaec Oncol XXVIII n.5
ページ: 352-355
Cell Metabolism 6
ページ: 414-421
Genetics 176
ページ: 675-683
Exp Physiol 93(on line)
Respir Physiol Neurobiol 15155(1)
Eur J Gynaec Oncol XXVIII 4
Eur J Gynaec Oncol XXVIII 5
ページ: 414-21
ページ: 675-83
Endocrinology 148(7)
ページ: 3041-52
J Neuroendocrinol 19(11)
ページ: 913-22
Response to Junctional Adhesion Molecule-1 May Have a Wider Role in Cardiovascular Disease 107
ページ: 93195-93195
ページ: 219-40
In Kubo, T. Kuwaki, T.(eds.) Central mechanisms of cardiovascular regulation. Transworld Research Network
ページ: 173-193
ページ: 4-17
Int J Mol Med 17(5)
ページ: 869-873
Eur J Gynaec Oncol 2006 XXVII,n.3
ページ: 243-246
Oncol Rep 15(4)
ページ: 939-947
The Journal of Reproduction and Developement 52(5)
ページ: 645-649
Int J Oncol 28(2)
ページ: 497-508
Hypertension 48
ページ: 644-650
Circulation 113
ページ: 2844-2850
Exp Physiol 91
ページ: 201-213
日本生理学雑誌 68(11)
ページ: 386-393
ページ: 869-73
Eur J Gynaec Oncol 2006 XXVII 3
ページ: 939-47
ページ: 645-9
International Journal of Molecular Medicine 17・5
日本生理学雑誌 68・11