研究課題/領域番号 |
18590232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中谷 晴昭 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60113594)
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研究分担者 |
佐藤 俊明 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (60244159)
小倉 武彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (00292673)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,010千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 核膜 / ATP感受性K^+チャネル / sulfonylurea薬 / K^+チャネル開口薬 / 心臓 / 薬理学 / 生理学 / 細胞・組織 |
研究概要 |
本研究は心筋細胞の核膜におけるATP感受性K^+(K_<ATP>)チャネルの存在の有無を検討し、その構成分子および機能的役割を明らかにするために行われた。心筋細胞の核膜表面上にglibenclamide-BODIPY-FLでの染色が観察され、glibenclamideの結合分子が存在することが示唆された。しかしながら、核膜から複数のイオンチャネルの活動が観察されたものの、そのチャネル活動の多くはsulfonylurea薬であるglibenclamideやtolbutamideで明らかな抑制作用は見られなかった。また、単一チャネル活動が観察されなかったパッチに対して、K^+チャネル開口薬であるpinacidilを与えても、チャネル活動を惹起することは出来なかった。これらより、心筋細胞の核膜にK_<ATP>チャネルが存在しても、その密度はかなり低いことが示唆された。核包内Ca^<2+>シグナルを測定し、 glibenclamideやtolbutamideによる影響を観察してみたが、明らかな変化は認められなかった。核膜にイオンチャネルが存在し、電気的活動を示していることが明らかとなったが、それらをK_<ATP>チャネルと結論づけることは不可能であり、核包内Ca_<2+>シグナル測定実験の結果からも、核膜にK_<ATP>チャネルが存在しても、その役割は大きなものでないことが示唆された。
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