研究課題/領域番号 |
18590281
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所) |
研究代表者 |
井上 徳光 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), 研究所, 部長 (80252708)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,990千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 白血病 / MORC3 / PMLボディ / 造血細胞分化 / 転写制御 / 癌 / NORC3 / 発現制御 |
研究概要 |
急性前骨髄球性白血病(APL)において、高頻度に異常となる遺伝子PMLは、核内のサブドメインであるPMLボディを形成する蛋白をコードし、p53をはじめ多くの蛋白を集積させ、転写を制御する事が知られている。APLにおいては、PML-RARαによりPMLボディは破壊されているが、Pmlノックアウトマウスは、著しい異常を認めない。MORC3は、N末に存在するGHL-ATPaseドメイン依存的にPMLボディに局在し、癌抑制遺伝子p53などの蛋白の局在と活性に関与することを示し、これらの結果を国内外の学会で発表し、論文にも発表した(Mol.Biol.Cell 18,1701-1709,2007)。さらに、MORC3マウスホモログのノックアウトマウスを作成し、MORC3の個体レベルの機能を解析した。Morc3のノックアウトマウスは、18.5日胚では、メンデルの遺伝形式にしたがって存在したが、0.5日で生存しているマウスは、ほとんどいなかった。そこで、18.5日胚での異常を解析したところ、胸腺の未発達と肝臓の腫大を認めた。組織学的には、胸腺では、ほとんどリンパ球系の細胞を認めず、肝臓の血管周囲に骨髄系細胞の浸潤を認めた。それ故、造血細胞の分化増殖異常が考えられた。造血幹細胞の含まれる14.5日胚の肝臓を、致死量の放射線を照射された同系マウスに移植した。その結果、KOマウスから採取した肝臓細胞を移植したマウスは、2ケ月くらいより、皮膚に炎症を認め、脾臓にGr-1,Mac-1陽性の骨髄系細胞の浸潤を認めた。これらの細胞は、マクロファージ系への細胞分化が傷害されており、またc-Kit陽性の未熟な骨髄系細胞であった。これらの成果を第66回日本癌学会学術集会にて発表し、現在、論文を準備中である。
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