研究課題
基盤研究(C)
非アルコール性脂肪性肝炎"non-alcoholic steatohepatitis(NASH)"は、糖尿病や肥満、高脂血症などめ「生活習慣病」を背景として出現する進行性肝疾患である。「NASH予備軍」は増加の-途にあると推測され、その3%が将来的に肝硬変・肝癌に進展するとの報告もあることから、早急な社会的対応が望まれている。しかしながら、NASHの病態はいまだ十分に解明されておらず、診断法の確立や適切な予防法・治療法の開発が急務である。本研究では、ヒト肝生検組織、及びNASH、モデル動物を用いて、NASHの発症・進展メカニズムを多角的に解析するとともに、比較的侵襲が少なく、長期にわたって生活改善効果が期待される天然薬物による発症予防効果の検証を目的とした。2年間の研究成果は以下に集約される。1.NASHの発症進展メカニズムの解析従来のNASHモデルは脂質代謝の鍵分子の変異や特殊な食餌による強制的・重篤なモデルが主であり、ヒトのNASH自然史の病態解析には不向きである。我々は異なるメカニズムによって発症する新規NASHモデル動物を4つ報告した。また、これらのモデル動物やヒト組織を用いた検討により、NASHの発症に酸化ストレスや糖化反応(特にAGE-RAGE系)が関与していることを明らかにした。2.NASHの治療戦略NASHモデル動物を用い、西洋薬、及び漢方薬による予防的効果を検証し、漢方薬の一つ、桂枝茯苓丸が優れたNASH予防効果を示す事、その機序には星細胞の活性化抑制とアディポネクチン増加作用が関与している事を明らかにした。
すべて 2008 2007 2006 その他
すべて 雑誌論文 (32件) (うち査読あり 19件) 学会発表 (17件) 備考 (1件)
Appl Immunohistochem Mol Morphol. 16(1)
ページ: 71-75
J Autoimmunity 30(1-2)
ページ: 42-50
Hepatol Res. 38(7)
ページ: 743-744
Dig Dis Sci. (In press)
Hepatol Res. (In press)
Exp Biol Med(Maywood). 233(3)
ページ: 328-337
Appl Immunohi stochem Mol Morphol 16(1)
ページ: 71-5
Hepatol Res (In press)
10023920841
J Autoimmun 30(1-2)
Hepatol Res 38(7)
ページ: 743-4
10021945559
Dig Dis Sci
Exp Biol Med(Maywood) 233(3)
ページ: 328-37
J. Autoimmun 30
Hepatology research (In press)
Hepatology reserch (In press)
Exp Biol Med 233
Appl Immunohistochem Mol Morphol 16
Hepatology 47
ページ: 958-65
Autoimmunity 30
J Autoimmun 29
ページ: 78-86
J Gastroenterol Hepatol 22
ページ: 1993-2000
J Immunol 179
ページ: 2651-7
J Biol Chem 282
ページ: 23996-4003
Applied Immunohistochemistry Molecular Morphology (in press)
J Gastroenterol. 41(10)
ページ: 971-980
J Pathol. 210(4)
ページ: 469-477
J Gastroenterol 41(10)
ページ: 971-80
J Pathol 210(4)
ページ: 469-77
Diabetes 55(9)
ページ: 2510-2522
Biochem J. 396(1)
ページ: 109-115
http://www.med.u-toyama.ac.jp/dpathol/index.html