研究課題/領域番号 |
18590334
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
中島 正洋 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (50284683)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,920千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 原爆被爆者 / 放射線 / 甲状腺がん / 53BP1 / ゲノム修復関連分子 / 遺伝子増幅 / RET遺伝子 / FISH / ゲノム不安定性 / 癌 / 甲状腺 / 被爆者 |
研究概要 |
1.被爆者甲状腺乳頭癌のRETIPTC遺伝子再構成:RT-PCRにより89.5%でTubulinの発現の増幅は可能であったが、RETIPTC1とPTC3は検出できなかった。 2.RET遺伝子のFISH解析:1例にRET遺伝子増幅を認めた。131Iによる内照射治療後の再発性腫瘍で未分化癌であった。その他、RET増幅は放射線関連乳頭癌と低分化乳頭癌に認めた。発症機構にゲノム不安定性の関与が推察される。 3.被爆者濾胞上皮のゲノム不安定性:53BP1フォーカス形成は癌細胞で有意に高度で、上流分子のpATMやp53と共局在する。癌周囲の濾胞上皮の一部でも53BP1フォーカスがみられ、癌化過程の初期のイベントである可能性がある。 4.BRAF遺伝子変異:被爆者乳頭癌14.9%にT1799A点突然変異を認め、85.1%は野生型であった。変異群と野生群との間に被爆の影響は認めなかった。 5.甲状腺癌RET遺伝子増幅とゲノム不安定性:乳頭癌のRET遺伝子増幅は放射線誘発と高悪性度群に限られる。53BP1発現は、腺腫でDNA損傷応答型、未分化癌では修復異常型へと変化した。ゲノム不安定性は良性腫瘍の時期より誘導され、癌化進展とともに亢進することが示唆される。放射線誘発乳頭癌の53BP1現型は修復異常型であった。放射線誘発甲状腺癌のRET増幅へのゲノム不安定性の亢進の関与が示唆される。
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