研究課題/領域番号 |
18590444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
丸尾 聖爾 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 准教授 (70292018)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,990千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | EBウイルス / 不死化 / 細胞周期 / p16(INK4A) / pRb / 転写制御 / RBP-Jkappa |
研究概要 |
EBウイルスはヒトBリンパ球を不死化して無制限に増殖可能なLCLに変換する活性をもつ。EBNA3Cは不死化に必須のウイルス蛋白質である。 EBNA3Cの作用メカニズムを明らかにするために、EBNA3Cの機能をコンディショナルに制御できるLCLを樹立した。EBNA3Cの機能をオフにするとLCLは増殖を停止したことから、EBNA3CがLCLの増殖維持に必須であることが明らかになった。EBNA3Cをオフにすると、Cdkインヒビターpl6(INK4A)の増加、Rb蛋白質のリン酸化の減少、および細胞周期の停止が認められたことから、EBNA3Cはp16(INK4A)の発現を抑制することによりLCLの細胞周期進行に寄与していると考えられた。 EBNA3Cは宿主のDNA結合蛋白質RBP-Jkappaと結合し、RBP-Jkappa依存的な転写制御能をもつことが報告されている。RBP-Jkappaとの結合領域を欠失したEBNA3C変異体、RBP-Jkappa依存的な転写制御能を欠くEBNA3C変異体は、いずれもLCLを増殖させることができなかった。したがって、EBNA3CはRBP-Jkappa依存的に転写因子として機能していることが示唆された。 さらに、様々なアミノ酸領域を欠失したEBNA3C変異体を作製して、EBNA3Cの機能に重要な領域を決定した。その結果、アミノ酸領域1-506、および、アミノ酸領域733-909はEBNA3Cの機能に必須であることが明らかになった。これらの領域はヒトのEBウイルスとサル(Rhesus、Baboon)の類縁ウイルスの間でよく保存されている領域である。したがって、EBNA3Cの不死化に必須の領域は進化上保存されているものと考えられた。
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